季刊 自治と分権

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No.81 /
2020.09

季刊 自治と分権 81号

特集:コロナショックと国の自治体戦略
 国民の生命、健康、社会生活を脅かす新型コロナ感染症の拡大は、これまで公務公共サービスを縮小・解体してきた新自由主義に基づく諸政策の問題が明らかになりました。しかし政府はコロナ禍を「好機」ととらえ、デジタル化を軸に新たな新自由主義的国家戦略を打ち出しています。
 コロナ禍に乗じて政府が打ち出した新戦略を「骨太方針2020」や「第32次地方制度調査会答申」などから読み解いて特徴や問題点を明らかにするとともに、コロナショックから国民の生命と健康、くらしと雇用を守るために、国と自治体が果たすべき役割について、憲法と地方自治の理念を踏まえて提起します。
「自治と分権」81号

 今号は「コロナショックと国の自治体戦略」をテーマにした特集となっています。首長インタビューは、「原発事故からの復興とまちづくり」をテーマに宮本皓一富岡町長へオンラインで行いました。論文は「コロナショックと安倍政権の『惨事便乗型』自治体戦略」(岡田知弘京都橘大学教授)、「第32次地方制度調査会答申から見る国の自治体戦略」(榊原秀訓南山大学教授・研究機構代表委員)で問題点と今後の地方自治体が対応すべき課題を論じています。さらに、「新型コロナ課題感染症における保健所・公衆衛生の現状」(波川京子川崎医療福祉大学特任教授)、「新型コロナ不況から、雇用とくらしを守るために」(中澤秀一静岡県立大学短期大学部准教授)では、新型コロナと公衆衛生・最賃問題について論じています。

「季刊 自治と分権」81号の内容は下記のとおりです。

 

1.コロナ禍のもたらすもの -フランスと日本

   晴山一穂(専修大学・福島大学名誉教授)

2.首長インタビュー  宮本皓一さん(福島県富岡町長)

    インタビュアー 永山利和(元日本大学教授)

3.特集 「コロナショックと国の自治体戦略」

      ・新型コロナショックと安倍政権の「惨事便乗型」自治体戦略

            岡田知弘(京都橘大学教授)

      ・第32次地方制度調査会答申から見る国の自治体戦略

             榊原秀訓先生(南山大学教授)

4.論文

      ・新型コロナ感染症における保健所・公衆衛生の現状と課題

            波川京子(川崎医療福祉大学特任教授)

      ・新型コロナ不況から、雇用とくらしを守るために

            中澤秀一(静岡県立大学短期大学部准教授)

5.現場レポート

      ・自治体の職場(公立病院)から見る新型コロナへの対応と課題

            鮫島 彰(自治労連医療部会議長)

      ・新型コロナウイルス・感染症対策をめぐる日本の公衆衛生

            山口 浩(自治労連公衆衛生部会事務局長)

      ・岐路に立つ学童保育 -コロナ対策と民営化の中で

            白濱二郎(自治労連学童保育全国連絡会)

6.Q&A イチから教えて! 自治体職員の働き方

       第2回「ワーク・ライフ・バランスと働き方改革」

            鬼丸朋子(中央大学教授)

            清山 玲(茨城大学教授)

7.「自治の歴史と文化」

       第2回 「小○」の旗を掲げ勝利した三閉伊一揆                    

                     牛山靖夫(南部三閉伊一揆を語る会事務局長)

 8.弁護団レポート

       民間委託による学童保育の変質を許さない -守口市学童保育指導員雇止め事件-

            愛須勝也(弁護士)

9.ブックレビュー

       宮下和裕著「地域から創る民主主義 福岡からの発言」(自治体研究社)

            白藤博行(専修大学教授)

       赤木雅子・相澤冬樹著「私は真実が知りたい」(文藝春秋)

            竹中道子(大阪自治労連)

       レベッカ・ソルニット著、渡辺由佳里訳「それを、真の名で呼ぶならば」(岩波書店)

            星原 徹(自治労連岡山県本部)

 10.自治体日誌(2020年6月~2020年8月)