季刊 自治と分権

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No.77 /
2019.10

季刊 自治と分権 77号

 今号は「各国にみる公共サービスの破壊」というテーマで、国際シンポジウムの内容を基に特集を企画しました。新自由主義による民営化はイギリス、韓国、アメリカとも共通していますが、一方で欧州では、水道などいったん民営化した事業を再公営化したり、ソウル市では市が雇用する非正規労働者を正規職員化するなど、新自由主義への対抗軸となる新しい動きが現れていることにも注目すべきでしょう。
「季刊 自治と分権」77号

 首長インタビューでは、子育て支援や公契約条例による地域経済振興に力を入れている東京・世田谷区長の保坂展人さんに登場して頂きました。東京の特別区制度が戦時体制の下で設けられ、地方自治を大きく制約している問題も指摘されており、大阪における「都構想」を考える上でも参考になります。

 黒田兼一氏の「AIと公務労働」は、自治体におけるAI導入を考える上で重要な視点を提起されています。

 現場レポート「なぜ日本の空で住民の命が危ぶまれる低空飛行訓練が行われるのか」では、こどもたちを守るために保育所職員や保護者などが行動を起こし、住民生活にとって不利益が生じることに対しては、「おかしいことはおかしい」と言える高知県本山町での実践が語られています。

「季刊 自治と分権」77号の内容は下記のとおりです。

1.随想 再び日本国憲法の源流をたどって 晴山一穂(専修大学名誉教授)

2.首長インタビュー 72 「未来への地方自治」

  地域・分権・自治を力に、「子どもの人権」を守る

  保坂展人さん(東京都世田谷区長)/インタビュアー 小部正治(弁護士・『季刊自治と分権』編集委員)

3.特集 各国にみる公共サービス破壊

  シンポジウム 新自由主義のもとでの公共サービス破壊に立ち向かう公務労働者

4.特別首長インタビュー

  市民の人権と民主主義を守る労働・福祉施策を推進する

  韓国・ソウル市長 朴元淳さん

5.AIと公務労働 自治体職員はAIとどう付き合えばよいのか 黒田兼一(明治大学名誉教授)

6.現場レポート

  なぜ日本の空で住民の命が危ぶまれる低空飛行訓練が行われるのか!! 式地愛子(高知県本山町職員労働組合)

7.Q&A イチから教えて! 社会保障・社会福祉

  第6回 医療(長友薫輝・津市立三重短期大学教授)/ 保健(波川京子・川崎医療福祉大学教授)

8.弁護団レポート/自治労連弁護団

  政治的中立性を装った組合攻撃とのたたかい ―枚方市事件を素材に―― 城塚健之(弁護士)

9.ブックレビュー

10.自治体日誌