研究と報告

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2017.02.28

研究と報告117 小田原市の「ジャンパー」問題を機に考えること 田川英信(社会福祉士)

 今年1月、神奈川県小田原市の生活保護担当職員が「保護なめんな」などとプリントしたジャンパーを10年も前から自費で作製し、訪問時にも着用していたことが発覚。ジャンパーの左胸には「HOGO NAMENNA(保護なめんな)」と記されたエンブレム、背面には「生活保護悪撲滅チーム」を意味する「SHAT」(「生活・保護・悪撲滅・チーム」の頭文字)の文字とともに、「私たちは正義だ。不正受給してわれわれを欺くのであれば、あえて言う。そのような人はクズだ」という内容の英文がつづられていた。その後、ジャンパー以外にも、ポロシャツやTシャツ、携帯ストラップ、マグカップなどのグッズも作製していたことが明らかになった。
この、小田原市の「ジャンパー問題」について、問題の本質や不正受給の実態、改善のために何が必要か、社会福祉士の田川英信氏が考察する。