『いま、核のない世界を築くために―新しい戦前に直面する地域・自治体の役割』のご紹介
このたび、自治体研究社より『いま、核のない世界を築くために―新しい戦前に直面する地域・自治体の役割』(中山徹 編著/田中煕巳, 渡久地 政志, 達可 洋平 著)が出版されましたのでご紹介します。
核廃絶に向けた地域と自治体の役割について、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会の田中煕巳代表委員のインタビューを収録。戦争できる国づくりが着々と進められ、新たな戦前が築かれつつある現状に対して、地域の運動と自治体の権限の活用という「自治」の力での対抗を提言します。
【お問合せ・申込み先】
自治体研究社 TEL:03-3235-5941
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【目 次】
はしがき 中山 徹
第1部 インタビュー◎核廃絶に向けた地域と自治体の役割
田中煕巳 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)代表委員(聞き手・中山 徹)
戦争にかり出された中学生時代
被爆した時の状況
いのちと暮らしのすべてを奪った原爆
被爆後の暮らし
被爆者救護の悲惨さと日本被団協の発足
被爆後の暮らしと被爆者としての自覚
田中さんと被団協との関わり
核兵器廃絶に向けた国際的な取組み
被爆者保障・核兵器廃絶に対して日本政府の後ろ向きな姿勢
国際情勢の危機とノーベル平和賞の意義
ノーベル賞受賞に対する海外の反応
戦争体験の継承と後継者へのメッセージ
核兵器廃絶と自治体の役割
平和に対する自治体と議員の役割
第2部 自治体と市民の平和への取組み
第1章 平和で誇りの持てる“ちゃたん”をめざして 渡久地政志
沖縄県北谷町
1 北谷町と地域の特性
北谷町とその歴史
北谷町の地域特性
2 沖縄線とは
米軍上陸
北谷町内の米軍基地
3 平和への取組み
「非核宣言」と「町民平和の日」条例制定
平和推進事業の取組み
4 今後のまちづくりー戦後100年を見据えてー
第2章 若者は「戦争するくにづくり」を許さない 達可洋平
平和への思いを草の根から
はじめに
1 「改憲反対」「反戦」掲げる青年の取組み
「戦争する国づくり」に声を上げる若者憲法集会
強まる大軍拡に力を合わせた「反戦行進」
2 学習や交流で「平和」の思い強める業者青年
核廃絶・被爆の実相を学ぶ
平和への思い「戦間」を続けるために
政治への関心、平和意識を高めるために
おわりに
第3部 戦争できる国づくりと地域、自治体 中山 徹
軍事力の強化
日米安保体制の強化、軍事ブロックの形成
軍事産業の育成、国際共同開発の推進
新しい戦前の構築
防衛予算の急増と社会保障、教育予算の削減、国民に対する増税
市民運動の新たな展開
自治体は果たすべき役割
おわりに