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2023.05.30

『デジタル化と地方自治 -自治体DXと「新しい資本主義」の虚妄』(自治体研究社)のご紹介

 このたび自治体研究社より、『デジタル化と地方自治 -自治体DXと「新しい資本主義」の虚妄』が上梓(2023年6月14日初版)されますのでご紹介します。

 

 2017年度から21年度までの5年間に、マイナンバー(カード)の紛失・漏洩事案は5万6000件を超えた。最近でも、マイナンバーカードを活用した行政サービスで、システム上のトラブルが相次いでいる。コンビニで他人の証明書が誤交付され、マイナ保険証や公金受取口座で他人の情報がひも付けされるなど、混乱をきわめている。いずれも個人情報が他人に見えてしまう深刻な不具合だ。個人情報の漏洩は人権侵害問題に直結する。また、地域活性化の手段とされる「デジタル田園都市国家構想」はブラックボックスを抱え込んで、市民を置き去りにして、企業中心の事業へと展開する。こうして、地方行政のデジタル化はデジタル集権制の性格を強め、地方自治の基盤を揺るがす危険性に満ちている。

【お問合せ・申込み先】

自治体研究社 TEL:03-3235-5941

 http://www.jichiken.jp

 E-Mail info@jichiken.jp

 

【内容】

第1章●岸田政権の「新しい資本主義」論と経済安全保障・DX=岡田知弘

第2章●デジタル田園都市国家構想の概要と問題点=中山 徹

第3章●デジタル社会と自治体=本多滝夫

第4章●デジタル化予算と国家財政、自治体財政=平岡和久