『「健康で文化的な生活」をすべての人に 憲法25条の探究』(自治体研究社)のご紹介
このたび、当研究機構の社会保障・社会福祉研究会の代表を務める河合克義氏(明治学院大学名誉教授)をはじめ、同研究会のメンバーの多くが執筆に関わった『「健康で文化的な生活」をすべての人に 憲法25条の探究』が自治体研究社より出版されましたのでご紹介します。
格差と貧困が拡大する今、私たちは「健康で文化的な生活」を送れているのでしょうか。全国生活と健康を守る会連合会と全日本民主医療機関連合会による大規模アンケート調査から一般市民の肉声を掬い上げました。そこには、さまざまな生活を送る人びとの日常があります。このデータの多角的な分析と、第2次調査としての面談による取材によって、市民生活の現実を捉えます。また、「健康で文化的な生活」とは何を、憲法25条の文言の成立からたずね、フランスとの比較も通して、「人間らしい生活」を基準にした、日本の社会保障・社会福祉の低位性を乗り越える方策を追究します。
【お問合せ・申込み先】
自治体研究社 TEL:03-3235-5941
E-Mail info@jichiken.jp
【主な内容】
第1部 調査からみえてきた「健康で文化的な生活」の現実
第1章●全国生活と健康を守る会連合会会員の生活実態と文化的な生活=板倉香子
第2章●全日本民主医療機関連合会調査から判明した一般的諸事実=菅野道生
第3章●経済的な理由による「切り詰め」・「滞り」の経験の特徴=菅野道生
第4章●調査の自由回答にみる生活の現実=中野航綺・小川栄二
第5章●人生の軌跡と今=河合克義
第2部 「健康で文化的な生活」実現の条件
第6章●「文化」と「生活」=中村美帆
第7章●いのちのとりで裁判と健康で文化的な最低限度の生活=吉永 純
第8章●日本の社会保障政策と最低生活保障の現状=唐鎌直義
第9章●フランスにおける子ども家庭福祉と文化政策=安發明子
第 10 章●「健康で文化的な生活」を問うことの今日的意味=浜岡政好