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2019.04.18

『戦後日本の人事労務管理 -終身雇用・年功制から自己責任とフレキシブル化へ-』のご紹介

「戦後日本の人事労務管理」

 自治労連・地方自治問題研究機構運営委員の黒田兼一先生が執筆された『戦後日本の人事労務管理 -終身雇用・年功制から自己責任とフレキシブル化へ-』がミネルヴァ書房より刊行されました。

 

 「人が足りなければ回してもらえば良いし不要になれば返せば良い」「成果の達成のみ課せば自己責任で働くようになる」。現在進行する「働き方改革」の背景に、こうした危機的な認識、人事労務管理の放棄ともいえる状況があります。本書は、戦後から現在に至る人事労務管理の変化の過程をその実態から丁寧に再検証。その時々の課題と「働かせ方」の原理の変遷を捉え直し、まさに改革の時の今、「ディーセント=“まとも”」な人事労務管理を探ります。

【内容】

はしがき

序 章 人事労務管理とその変遷過程をどのように分析するのか

 第1節 人事労務管理とは何か

 第2節 日経連の二つの報告書:戦後日本の経済と社会(関係)の二つの画期

 第3節 戦後日本の人事労務管理分析の時期区分について

 第4節 人事労務管理の変遷とその分析

1章 敗戦直後の企業経営と生産管理闘争──敗戦直後10,「経営権」回復への道程

 第1節 敗戦と企業経営

 第2節 生産管理闘争と経営協議会

 第3節 「経営権」体制に向けて

 第4節 生産管理闘争と企業別組合 

2章 戦闘的労働運動の衰退と協調的労使関係の成立

 第1節 敗戦直後の自動車産業と労使関係

 第2節 「経営合理化」と労使関係の変化

 第3節 日産百日争議

 第4節 協調的労使関係の成立

3章 協調的労使関係の定着と人事労務管理

 第1節 1950年代中期から60年代初頭の自動車工業

 第2節 プリンス自工の企業経営と労使関係

 第3節 プリンス自工の悲劇

 第4節 企業合併と「労・労対立」

 第5節 第2次高度成長へ

4章 「能力主義管理」と競争的職場秩序

 第1節 日経連の「職務給」への渇望と苦悩

 第2節 「能力主義管理」の成立と提唱

 第3節 能力主義管理と労使関係:競争的職場秩序

5章 低成長期の人事労務管理

 第1節 能力主義管理の浸透と精錬化

 第2節 「能力主義管理」と女性労働者:性差別の構造

 第3節 「能力主義管理」の限界と自己責任へ

6章 グローバリゼーション下の人事労務管理──人事労務のフレキシブル化と自己責任化

 第1節 グローバリゼーションと情報通信技術(ITC)革新

 第2節 フレキシビリティ

 第3節 人的資源管理という考え方

 第4節 「新時代の日本的経営」の人事労務管理

7章 現代日本の人事労務管理の実相

 第1節 雇用管理の現況

 第2節 人事・賃金管理の現状(1):年功的処遇の一掃

 第3節 人事・賃金管理の現状(2):「成果主義」と「役割給」をどうみるか

 第4節 時間管理の現状:長時間労働と規制緩和

 第5節 教育訓練の現状

終 章 ディーセント・ワーク実現への課題

 第1節 戦後70年の人事労務管理の変遷

 第2節 日本の労働者の感情特性と人事労務管理

 第3節 ディーセント・ワーク

 第4節 ディーセント・ワーク実現に向けた人事労務管理の課題

 第5節 ディーセント・ワークの実現